単身赴任先で出会った彼女

辞令で自宅のある街から、新幹線で5時間もかかる地方都市の営業所に配属されました。

今まで田舎の工場でのんびり仕事をしていたので、都会の営業所の洗練されて忙しそうな雰囲気に最初は圧倒されていました。

彼女との出会いは、そんな営業所でのことでした。

派遣社員の彼女は私の席の隣に座っていて、20代半ばのサラサラのショートカットがよく似合う可愛らしい女性でした。

最初は慣れない環境で困惑している私を助けてくれたので、純粋にお礼の意味で食事に誘ったのがきっかけです。

一生懸命タウン誌をめくって調べたイタリアンレストランに現れた彼女は、ラフなニットにスキニーパンツという服装で、仕事の制服姿とは違ってとても綺麗でした。

一緒に食事をして、色々話しているうちに、気が付けば意気投合して次の食事の約束をしていました。

私には自宅に妻がいますが、はっきり言って、彼女の方が気が合うんじゃないかと思える程、彼女の存在に癒されてしまいました。

2回目の食事の後、帰り際に付き合って欲しいことをさりげなく伝えると、

「こっちにいる間だけね」

と言って私の手を取り、とても優しい笑顔で微笑みました。

そんな彼女がとても愛おしくて、思わずそのまま手をぎゅっと抱きしめてしまいました。

それからも自宅に帰省する度に、彼女の好きな洋菓子を買って来たり、週末一緒に映画を見たりして今の所プラトニックなお付き合いをしています。

心の中は一日中彼女のことばかり考えています。まだ一線は超えていないけれど、これは立派な不倫かもしれません。

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